腰痛 - 野木町の痛み・しびれ専門「丸林施術院」

人間の体は二本足で立っても自由に動けるように、筋肉が骨格をじょうずに支えてバランスをとっています。

それでも、毎日の生活や仕事などの影響で徐々に前後左右に偏った動きをすることが増えていきます。

なかでも主要な動作や姿勢は腰を中心に行われることが多く、その偏った動作の負担が腰のバランスを崩すのに影響します。重い荷物を持ち上げたりする時には背中側の筋肉が使われ、かがむ作業が多ければお腹側の筋肉が使われます。

そのようにして日常生活や仕事に合わせたアンバランスが生まれ、使われない筋肉が「サボり筋」になり、サボり筋を補うために働きすぎて「ガンバリ筋」ができます。

ガンバリ筋が疲れすぎて固まってしまえば筋肉の痛みとなり、アンバランスになった筋肉で関節を動かそうとすると、関節は正しい動きができずに損傷して痛みやしびれをおこすことになります。

つまり、ガンバリ筋の影響で痛みやしびれが起こるのは結果であり、その原因はサボり筋が働かなくなることなのです。

長い期間腰が痛い状態が続くことを慢性腰痛と言います。慢性腰痛は、腰の筋肉がアンバランスになったまま長い時間が経つことで徐々に作られて行きます。

生活習慣の影響で体にクセがついて猫背や反り腰になる、または体に偏った負担をかける仕事を続けるなどで、筋肉がアンバランスであることが普通の状態になってしまいます。

最初は気にならない程度であっても、時間の経過とともに偏った負担がサボり筋とガンバリ筋を作り出し、痛みやしびれをおこすようになります。

このように時間をかけて慢性腰痛になったサボり筋はとても衰えており、力強く働けるようになるには一定の時間が必要になります。サボり筋が働けないために固く縮こまってしまったガンバリ筋も、なかなか緩むことができずに正常に働くことができないのです。

腰以外にも腰痛を引き起こす原因がいくつかあります。なかでも直接的に影響を与えるのは、腰に隣接する関節です。

腰椎という関節は、腰を前後には曲げられますが左右に回旋する（ねじる）ような動きは得意ではありません。腰椎の代わりに胸椎や股関節という腰の上と下に隣接する関節が働くことで腰の回旋ができているのです。

だから、股関節や胸椎を動かす筋肉にアンバランスが起こり回旋がうまくできなくなると、そのぶん腰に負担がかかって腰痛の原因になってしまいます。