ぎっくり腰

2020年6月3日

私の経験上(経験上なのでこれがすべてではありません)、ぎっくり腰は急性腰痛症といわれて、急に発症するような印象を持ちますが、実際には『ギックリ!!』と行くまえから始まっていると考えられます。

中には、いきなり重いものを持ち上げるといった、限界を超えた負荷をかけたために腰の骨が変異する場合もありますが、多くのぎっくり腰は筋肉の疲労の積み重ねが原因です。

ぎっくり腰の原因

筋肉は縮むことで働きます。
ですから、習性として何かあると縮みやすい傾向があります。

疲労した筋肉は血流が悪くなり次第に固くなって柔軟性を失います。
その筋肉を動かそうとすると、体の防御反射(生命を守るために意図しなくても働く反応)が働き、縮もうとします。

これが繰り返されると、筋肉はいよいよ固く縮んで行きます。
その筋肉が限界まで縮んでしまうと、わずかに伸縮させる動作をきっかけに、防御本能が強く働いて一気に縮もうとします。
そして、軽い肉離れのような状態になります。

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これが、「ぎっくり腰」です。

ぎっくり腰はこうなるから痛い

ぎっくり腰の原因となる軽い肉離れは炎症をともなう(細胞組織が損傷している)ことが多いので、これだけでも痛みがあります。
多分、動いた時に起こる「ギクッ」となる痛みはこれが原因で、一番最後まで残る痛みです。

しかし、なぜ動けなくなるほど痛むのか。
体の反応として、傷ついたところを周りの組織が守ろうとして固まります。
これは指を切った場合なども切り口の周りが少し固まることでお分かり頂けると思います。

傷ついた筋肉の周囲の筋肉は、傷を守ろうと固まります。
その固まる力は強く、そばにある骨をゆがませたり、神経を締め付けます。

この、固まった筋肉・ゆがんだ骨(ゆがみによって骨の間から出ている神経が圧迫され)・筋肉に締め付けられた神経などが、動けないほどの痛みになるのです。

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ぎっくり腰の改善方法

このように、ぎっくり腰には複合的な痛みの要素が重なっています。
この痛みを取っていくにはいくつかの方法があります。

①安静にする
人間には自然治癒力という、回復機能があります。
じっとしていることで、この回復機能が働いて自然に痛みはおさまっていきます。
難点は、とても時間がかかることと、原因をそのままにして痛みだけ取れてしまうことがあるという事です。
ぎっくり腰がクセのように繰り返されるのは、このことが関係していると考えられます。

②施術院で施術する
(技術が高いという条件付きで)安静にするよりも、施術院で施術を受けたほうが改善が早いでしょう。
さきほど述べたように、ぎっくり腰の原因となる部分を守ろうと固まっている組織があります。
その部分の筋肉を緩めて、骨のゆがみを正すだけでも大半の痛みを取ることができます。
難点は、技術力のない施術院で施術を受けるとかえって悪化する恐れもあるという事です。

③原因部分のケア
ぎっくり腰の原因となっている部分は、軽い肉離れを起こしている場合もあります。
炎症をともなった痛みにはふた通りの対処法があります。
早く改善したいときには、温めます。(湿布よりもカイロなど実際に温まるもの)
当然血流が上がるので痛みが増すおそれはありますが、改善は早くなります。
痛みが耐え難い時には、冷やします。(湿布よりも氷など実際に冷えるもの)
痛みは和らぎますが、改善は遅くなります。

ぎっくり腰が癖になる理由


対処法
ぎっくり腰になったときに病院や整骨院に行くと、通常は数日間の安静を提案されます。
人間には自然治癒力があるので、できるだけ安静にしているだけで痛みは徐々に緩和されます。

普通、痛みを感じなくなると『良くなった』と考えます

こうして改善したと考えた人の何割かに、ぎっくり腰になった時の筋肉の障害や関節の歪みが、「ぎっくり腰の種」として残ります。
種を抱えながら痛みのない生活を送っている間に、その種は少しずつ少しずつ次の『ギックリ!』に向かって成長していきます。


生活習慣や仕事での姿勢・動作
正しく対処して完全に良くなったとしても、その人の生活習慣や仕事の中での姿勢・動作にぎっくり腰になりやすい要素が多ければ、繰り返しぎっくり腰になる可能性が高いです。

この場合の対策としては、生活や仕事から極力ぎっくり腰になる要素を排除することになります。
本人は気づかずにいるけれど、ぎっくり腰の要素を多く持っているという人が案外多いものです。


何も対処しない
ぎっくり腰になっても市販の痛み止めや湿布を貼ったりするのはいい方で、特に何もせずに気合で乗り切っている場合。

これを繰り返していると癖になるだけでなく、ギックリとなるたびに症状が重くなっていく恐れがあります。

丸林施術院のぎっくり腰調整

痛みで仰向けになるのが厳しい場合には、最初に仰向けになるために立ったままか座った状態で骨盤を調整します。

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その後仰向けになれるので、肉離れのような状態になった筋肉を軽く緩めます。
横になった状態で、てのひら整体独特の骨盤矯正で歪んだ背骨を調整します。

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個人差により多少の違いはありますが、この施術でほぼ日常生活の動きはできるようになります。
ただし、細胞組織の損傷(肉離れのような状態)による炎症が残るため、動くときのズキッという痛みは残ることがあります。
この痛みは長くても2、3日で収まるので、ことさら安静にする必要はありません。
無理のない程度に動いたほうが楽になるのも早いです。

※例外
重度の慢性腰痛を持った方がぎっくり腰になった場合、ギックリの症状が取れた後に本格的な腰痛症状が出ることがあります。
施術後2、3日で腰痛が改善しない場合は、単なるぎっくり腰ではないのでしっかりとした対処をお勧めします。

丸林施術院のご案内

 

 

 

 

 

院名 丸林施術院
住所 〒329-0111 栃木県下都賀郡野木町丸林387-7
電話番号 0280-51-7782
営業時間 10:00~20:00
定休日 日曜日(臨時休業は営業カレンダーをご覧ください)
院長 土井俊典
最寄り駅 野木駅、古河駅
交通情報 野木駅から徒歩5分。駐車場あります
料金
(施術時間:初回40~80分,二回目以降30~60分)
初見料:1,000円
施術料:5,000円
※来院後3カ月経過しますと再見料(1,000円)がかかります

丸林施術院の周辺地図

住所:栃木県下都賀郡野木町丸林387-7

Posted by 土井俊典