腰痛になる原因(2)
前回は、
・腰痛になる原因はアンバランスな筋肉の影響を受けて骨格がゆがむこと
・根本的にゆがみをなくすには、本当のゆがみの原因を見つける事
・本当の原因は、日常生活の中の何気ない動作にあること
を伝えしました。
今回は、その日常生活の中の骨格をゆがませる本当の原因のひとつをお伝えします。
それは、動作以前に骨格に影響を与えるもの。
姿勢です。
毎日何人ものお客様の姿勢を見せていただいていて、大半の方に見ることのできる「姿勢の特徴」があります。
直立した時に骨盤が前にせり出している、ということです。
理想的な姿勢とは、
横から見て、耳からまっすぐ下におろした延長線上に肩の真ん中、骨盤の真ん中、太ももの骨の付け根、膝の真横、くるぶしのやや前が重なっていなければなりません。
その線上にあるはずの骨盤が線よりも前にせり出してしまっているのです。
骨盤が前に出れば、脚も前傾するので、膝も前に出てしまいます。
上半身はもっと影響をうけます。
骨盤が前にせり出した時に、骨盤の角度が前に傾いてしまいますから、背骨はまっすぐ上に伸びることができずに一度前方に伸びていきます。
背骨がそのまま前方に伸びてしまうと前後のバランスが取れずに倒れてしまいますから、背骨は今度背中側に反り返って伸びていきます。
背骨がそのまま反り返って伸びていくと顔が上を向いてしまうので、またバランスを取り直すために首が前に出ます。
その結果、体は腰から反り返って、背中の上部は後ろに首は前にでて猫背になってしまいます。
この姿勢は、すでに重大な体のゆがみのひとつになっています。
反った腰の状態は、前側の筋肉(腹筋など)には負担が少なく、後ろ側の筋肉(背筋など)に大きな負担をあたえます。
ここに大きな筋肉のアンバランスを作っているのです。