肩の症状③:肩から首の付け根の痛みが取れない
頭痛肩こりを姿勢から改善するてのひら整体です。
前回と似ていますが、原因が違う症状です。
肩から首の付け根の痛みが取れない
首の痛みはないのに、肩から首の付け根(下の図の赤い丸で囲んだところ)に痛みが出ます。
一見肩こりがこじれているように感じる痛み、違和感、突っ張り感があります。
1.首を動かした時に、痛みや重さ、違和感を感じます
2.上から押してみると、強いこりのような痛みがあります
肩の痛みの原因
この症状は、第一肋骨と第二肋骨の動きが悪くなって起こります。
下の図の赤丸の部分(2か所)が、原因となる背骨と肋骨の関節の部分です。
この関節は、正常な状態の時にはわずかに動くようになっています。
その動きが悪くなると、周囲の肩の筋肉が緊張して伸び縮みしなくなって固くなります。
動きが悪くなる原因は、普段の生活の中での肩の緊張にあると思われます。
(仕事や家事、育児の中でのストレス、習慣的な動作など)
緊張や集中をすると、自然に肩に力が入ります。
その状態が続くことで慢性的な筋肉の緊張状態が起こり、関節周囲の組織が固まって動きを封じてしまうのです。
この状態になると、頸椎(首の関節)が緩んでも、肩の筋肉をゆるめても症状が消えません。
施術と日常生活のケア
【施術】
固くなった関節に動きをつけます。
当院では、わずかな圧をある方向に加えることで自然に関節が緩むようにします。
通常この関節はすぐに緩みますから、即効性があります。
ただ、長い間この症状が続いている場合には、
・筋肉の硬結が強く伸縮性の戻りが遅い (なかなか緩まない)
・関節周囲の組織に損傷がある
という事があり得るため、症状が緩和するのに時間がかかる場合もあります。
それでも、タイプ①やタイプ②の場合よりも改善スピードは早いです。
また、最初のうちはどうしても元の状態に戻ろうとするために、何度か施術をする必要があるのは他の症状と変わりません。
【日常生活のケア】
体の緊張が原因になっているので、長時間同じ姿勢、同じ動きを続けないように注意をする必要があります。
同じ方の脚を組む、同じ方の肩にばかりバッグをかけるなども症状を進行させます。
また、時折リラックスできる機会を設けることも必要でしょう。
セルフケアとしては、無理のない範囲で肩甲骨を上下左右に動かすことが有効です。
ただし、痛みがある時には控えてください。