施術後に痛みを探さない
頭痛肩こりを姿勢から改善するてのひら整体です。
腰痛で長年苦しんでいるお客様です。
施術前に検査をしました。
私「前屈、後屈をしてどちらが痛いですか?」
お客様「後ろに全然反れません」
私「後屈をすると痛いんですね?」
お客様「はい、後屈すると痛くて反ることができません」
施術後、私が「どうですか、痛みは軽くなりましたか?」と尋ねたところ、施術前よりは後屈することができるようになりました。
ところが、そのまま体がプルプルするほど反り返って、「ここまで来ると少し違和感が...」
痛みが出て後ろに反ることができないのは、骨盤や背骨が傷ついているからです。
例える時に積み木の積み方が凸凹した状態だという事があります。
積み木は並べ直せばまっすぐになりますが、人間の体はそれほど単純ではありません。
骨盤や背骨を整えることで痛みが緩和することは、普通にあることですがそれは傷が消えたわけではありません。
ですから、せっかく調整してもより強い負荷をかければ傷は痛みます。
大事なのは、最初にできなかったことができるようになることで、体が改善していることを脳に教え込ませるという作業です。
痛みがあってできなかったことができるようになり、その『正常な状態』を脳に繰り返しインプットしていくことで、痛みが出にくい体にリセットすることができるのです。
それなのに無理やり痛みを探すようなことをすると、脳は『やっぱりまだ痛い』という記憶をインプットし続けて、『曲げると痛い』ということが正常な状態として記憶されてしまいます。
調整したことで、体は正常な状態になろうと頑張っています。
それを止めることになってしまうので、痛みを探すのはやめましょう。