筋肉は「ほぐす」のではなく、「緩める」
あくまでもイメージの問題なのですが...
「肩がこったからもみほぐす」
「体がほぐれて来た」
よく使われるし、よく聞く言葉です。
言葉の使い方なのでべつに問題はないのですが、個人的にはあまりしっくりこないです。
「ほぐす」を辞書で調べると、
・もつれたものをといて別々にする
・細かく分けて別々にする
と書いてあるので、バラバラにしていくイメージがあります。
しかし、私が施術をする時には筋肉をバラバラにするようにイメージすることはありません。
当院で採用している整体療法の施術で行う筋肉の操作は「緩める」ことです。
「緩める」を辞書で調べると、
・ゆるくする
・なだらかにする
とあります。
この方が、自分の行っている施術にしっくりします。
体の不調な時の筋肉の状態は、こんがらがっているわけではなく緊張して突っ張っています。
基本、その緊張を解いて突っ張りを緩めてあげれば改善します。
筋肉をほぐそうとイメージすると、いろんな方向から圧力を加えて筋肉繊維をぐちゃぐちゃにする感じです。
筋肉はボロボロになって、かえって痛みになります。
筋肉を緩めるイメージとは、思いっきり引っ張ってパンパンになった筋肉繊維の、引っ張っている力を抜いてあげる感じです。
筋肉は傷つきませんし、余裕ができます。
だから、当院では、「ほぐす」という言葉はまず使いません。
「ゆるめる」というイメージどおりに施術をします。
だから、痛みもなくやさしい施術で済むのです。
ただ、正直にいうと、辞書には「ほぐす」にも「緩める」にも
・固いものを柔らかくする
という同じ意味が載っています(笑)
あくまで施術のイメージのお話です。